ザイフ解散の報道について
2018年10月10日の本日、仮想通貨取引所であるZaifを運営するテックビューロが株式会社フィスコ仮想通貨取引所へ事業譲渡後、解散することを表明しました。
ところで、今回ザイフの事業譲渡先であるフィスコとはどのような会社なのでしょうか?
会社概要としては、
会社名:株式会社フィスコ仮想通貨取引所
設立:平成28年4月12日
本店所在地:大阪府
取扱い通貨:BTC(ビットコイン)
MONA(モナコイン)
FSCC(フィスココイン)
となっております。
私が注目したのはフィスコはザイフを運営するテックビューロと同じく大阪に登記上の会社を置いており、またFSCCという取引所独自のトークンを発行している点においてもザイフはザイフトークンを発行しているなど、いくつも両社に類似点があることです。
更に、テックビューロの主要株主にフィスコが名を連ねており、フィスコ取引所の取引システムはザイフのシステムを採用しています。
今回の事業譲渡、ザイフ解散の原因は9月中旬の70億円相当の資金流出事件に端を発するものですが、それ以前から両社は物理的な距離、そして内面的な部分でも距離が近かったことが伺えます。
世間一般の人々からするとザイフ流出事件後、突然降って湧いてきたかのように名が挙がったフィスコですが、上記の経緯を見ればこの両社の成り行きは自然な展開であったようにも見えます。
今後について
フィスコへの事業譲渡は11月22日を予定しているそうです。
ザイフ取引所を運営するテックビューロはフィスコへ事業譲渡後、仮想通貨交換業を廃止したのち解散するとのことです。
ザイフ取引所は昨年からずっとサーバーが落ちやすいと、巷でよく耳にしておりました。
つい先日は東証の株式売買システムの障害で取引のできない顧客が発生し賠償責任をめぐって東証と証券会社が対立しております。
株でも仮想通貨でも取引所はサーバー落ちのない、信頼性の高いシステムが生命線でありその点については顧客からも高いレベルの要求が求められます。
サーバー落ちのない取引所というのはサーバーだけでなくそのサーバーを動かすシステムにも高い信頼性が必要になります。
フィスコはザイフの取引システムを採用しているとのことですので、事業譲渡後のユーザーが増えた状態でも安定した取引ができるのか注目したいところです。