革靴のサイズ選び
革靴を購入する際、お店で試着して何歩か歩いて靴のフィット感などを確認してから購入すると思います。
しかし、実際に家に帰って履き下ろすと革靴がキツすぎて1日履いていられなかったり、逆に緩すぎて歩くたびに踵が浮いてしまうという様な経験はありがちだと思います。
そんな失敗を減らすためにも最低限抑えておきたいポイントをこちらで紹介したいと思います。
まずは目当ての靴屋さんに行く前に事前知識として、前回の記事で紹介した自身の足の型を把握しておきましょう。
革靴のサイズで失敗しないポイント1
・適正なワイズ選び(横幅)
ワイズ(ウィズ)とは足の親指の付け根付近から小指までの最も横幅のある部分の幅を決めるサイズ表記です。
一般的にC〜Fまで選べる事が多くアルファベット順にFに近くなるほど横幅が広くなります。
また、メーカーによってはEEEやFFFといった表記で選べるケースもあります。
ウィズは革靴の場合ややタイトくらいのサイズがオススメです。革なので、履いてくうちに馴染み横にやや広がるためです。
革靴のサイズで失敗しないポイント2
・サイズ選び
こちらは言わずもがなですが、足のつま先からかかとまでの大きさを示すサイズのことです。
革靴のサイズは普段選んでいるスニーカーのサイズよりも1サイズ小さいサイズを選ぶと良いと言われています。
私自身、革靴はスニーカーよりも1CMダウンのサイズを選ぶことが多いです。
ちなみに日本ではサイズを〜CMと表記しますが海外では”8”とか”9”といったように日本とは違う表記になります。
更にUK(イギリス)とUS(アメリカ)でサイズ表記に微妙なずれがあるので注意が必要です。
例
日本 27CM 26.5CM 26CM
イギリス 8.5 8 7.5
アメリカ 9 8.5 8
例えば上の例でいくと日本のサイズ27CMにあたるサイズが、イギリスでは8.5になり、アメリカでは9になります。
イギリスサイズのほうがアメリカサイズより0.5サイズずつ小さい表記になっていることが分かると思います。
少々ややこしく感じますが、靴の箱や靴自体にUK〜やUS〜と書いている場合もあるので判別に困ることはあまりないと思います。
革靴選びで失敗しないポイント3
・ラスト(木型)
このラストというのは各革靴メーカーの履き心地やデザインなどの個性が最も出る重要な部分です。
多くの場合ラストは2〜4桁の数字で表されることが多いです。
そもそもラストとは日本語で木型と呼ばれることも多く、その名の通り木で作られた靴の型のことです。
革靴を作る際にまずは革を革靴のパーツごとに裁断します。その革のパーツをラストに沿ってしっかりと吊り込み縫製することで革靴が形作られます。
メーカーごとにラストは様々あり、更にメーカー内でも複数のラストを展開しているのが一般的です。
そのため、世の中には多種多様のラストがあるので、ラストは実際に履いてみないと分からないというのが正直なところです。
ラストで確認したい点は甲の高さやヒールカップの大きさ、前回の記事で紹介したトゥの種類が決まりますので実際に履いて自身の足に合うか確認しましょう。
まとめ
革靴サイズの表記例
モデル:EDWARD GREEN(エドワードグリーン) MALVERN(モルヴァーン)
※上記の数字は左上がサイズ表記(UKサイズ6.5)真ん中がワイズ(F)右上がラスト(202という型)になります。同じ表記が箱にもされています。
失敗しないための革靴選びで抑えたいポイントは以上の3点になります。
ワイズ、サイズの2点については靴の専門店や百貨店の紳士靴売り場に行けば専用の計測器で足のワイズ、サイズを計って貰えますので、自身の実寸がわからない方は店員さんに相談して計ってもらう事を強くオススメします。
そして、3点目のラスト(木型)については繰り返しになりますが様々なメーカーの様々なラストを実際に試着してみて、踵が浮かないかや甲が低すぎないか、逆に高すぎないかなどを確認してみてください。
踵が浮いてしまうと靴づれして痛くなってしまいますし、自身の足の甲よりも甲が高すぎる革靴を選んでしまうと、甲の部分の履き皺が足に干渉して歩く度に甲に刺さるような痛みを伴ってしまいます。
そして、プラスアルファで前回の記事で紹介した自身の足の型を把握しておけば、相性の良いトゥの型もわかってくるのでより失敗のない革靴選びができるはずです。
革靴はきちんとしたサイズ選びをすれば足馴染みが良く、歩きやすい頼もしい相棒になってくれる物です。
この記事がご自身の足に合った革靴との出会いの一助になれば幸いです。