リップル(Ripple XRP)
リップルは2004年より構想が始まり2013年末にリップル社より発行された仮想通貨です。
リップルは取引所等でXRPと表記されます。リップルという仮想通貨の発行目的は銀行間取引を高速に行うことを目的に開発されました。
ビットコインなどの仮想通貨はブロックチェーンとプルーフオブワークによりその取引が正しいものか不特定多数のマイナーにより認証されています。
しかし、リップルの場合リップル社が認めた企業や団体がRipple Protocol Consensus Algorithmという方法を使い取引の認証をしています。
このシステムによりビットコインよりもずっと早い取引が可能になりました。例えばビットコインでは送金から着金まで数十分から1時間以上かかる場合がありますが、リップルでは5秒足らずで送金開始から着金まで完結されます。
また、発行上限枚数が1000億となっているためビットコインの発行上限の2100万枚を遥かに上回ります。それにより、リップルはビットコインに比べ1コインあたりの価格が低く抑えられておりより少額の送金に適した額に抑えられていると考えられます。
銀行間取引の革新
今までの国内の銀行間の取引(個人や企業の送金など)は全銀ネットと呼ばれるシステムを各銀行が利用して各口座間のお金の動きを把握・管理していました。
銀行A→全銀ネット→銀行Bといったお金の動きをリップルを導入することにより効率的でコストのかからないシステムが実現されると考えられます。
国際送金に関しては今まで1週間近くかかっていた所をリップルを利用した場合、数秒で送金が完了できると言われております。
Ripple推しのSBI
SBI証券はリップル社と共同でSBI Ripple Asiaという会社を設立しました。
この会社の目的はアジア地域の国際送金にリップルを導入することを目的にしており、実際に日本(SBIレミット)ータイ(サイアム商業銀行)間の国際送金をリップルで行うサービスが開始されております。
そのSBI証券がSBIバーチャル・カレンシーズという仮想通貨取引所を年内に開設することが予定されています。
取引所開設の際はSBIの子会社なので当然リップルの取引が可能であると予想できます。2018年4月現在bitFlyerやZaifでは取扱っていないコインですので、知名度のあるSBIの子会社が取扱えば確実にリップルの知名度や取引額は上がると思います。
リップルの今後
現在はまだごく一部の金融機関同士での取引に留まっておりますが、国内大手銀行も仮想通貨技術を使った送金方法の研究・開発がさかんに行われており、仮想通貨技術は今後ますます実用性を増して人々の生活に密着した存在になると予想します。
リップルには銀行間取引への仮想通貨の導入に1日の長がありますから、リップル社並びにSBI Ripple Asiaの舵取りと今後の世界的な流れ次第ではリップルが金融機関の送金技術の中心になる可能性も十分あると僕は思っています。