実は簡単で効果大!メモリの増設
RAM(メモリ)と言えば
そう、Random Access Memoriesのアルバムで有名なダフトパn…
・・・ではなく、今日はこちら
PCのメモリ(RAM)増設の方法について解説します。
そもそもメモリ(RAM)とは
Random Access Memoryの頭文字を取ってRAM(ラム)と呼びます。
よくメモリと呼ばれているあれです。
メモリはCPUの演算結果を高速で記録したり、読み込ませたりするパーツで主記憶装置と呼ばれています。
よく誤解されがちなのはHDDやSSDは補助記憶装置で主記憶装置ではありません。
MacBook ProのSSD容量増設の方法の記事はこちらから
メモリの特徴は読み書きが高速で電源を切るとデータが失われることです。(揮発性)
最近ではフラッシュメモリといって、電源を切ってもデータが保持され(不揮発性)、USBメモリやSSDといった補助記憶装置に採用されています。(ROM)
さて、そのメモリ(RAM)ですがあなたのノートパソコンは何GB積んでいますか?
パソコンの動作が重い(ブラウザやエクセルなどの立ち上がりが重い、カクカクするなど)と感じているのであればまずメモリを疑いましょう。
Windows端末であればデスクトップ下のアイコンの並んでいるバーの所で右クリックでタスクマネージャーからメモリをいくつ積んでいるかやメモリ使用量を確認できます。
(Control+Alt+Deleteキーを同時押しでタスクマネージャーを起動することもできます)
もしあなたのパソコンのメモリが4GBでしたら8GB以上へ増設することをオススメします。
(古いノートパソコンはマザーボード自体が8GBに対応していない可能性がありますので事前に下調べが必要です。)
メモリの増設手順
※今回モデルとしてメモリ交換をしたのは富士通のノートPC FMV-8280 LIFEBOOKです。
① ノートパソコンの裏蓋を外す
機種により場所は若干変わりますが、多くの機種は底面にねじ止めで蓋がされています。
② 古いメモリを外す
メモリの両サイドの金属を外へ押し広げるようにします。
すると下の画像のようにメモリが起き上がります。
起き上がったメモリを引っこ抜きます。
③ 新しいメモリを差す
古いメモリを抜いたら新しいメモリを裏表に気をつけて差します。
(コツは下の画像の赤丸の部分、突起を合わせなければ物理的に差さらないようになっています。)
メモリが複数枚ある場合はなるべく同時に同じ容量のメモリに変えるとトラブルが少なく済みます。
メモリは凹凸を合わせてしっかりと奥まで差込みましょう。
(不完全だと電源投入しても起動しません。)
④ メモリを下に押して蓋を戻せばOK!
メモリを下に押しこんで蓋を戻せば後は電源を入れて起動を確認すれば完了です。
念のため、起動したらデスクトップからタスクマネージャを開き現在のメモリ容量を確認しましょう(Control+Alt+Deleteキーを同時押しでタスクマネージャーを起動することもできます)
私の場合、4GBのメモリ×2だったので合計8GBで認識していればOKということになります。
起動しなかったり、4GB二枚差したのに4GBしか表示されない場合は一旦電源を落としてメモリを差し直したり、あえて一枚だけ差して起動して認識させたあともう一枚を差して…と一枚ずつ認識させるとうまくいく場合があります。(私がそうでした)
実践する前にメモリの種類に注意!
一口にメモリと言ってもたくさんの規格や種類があります。
メモリの見分け方について軽く解説致します。
(備考:今回私は左から右のメモリに変えました。上の画像を参照)
まず、画像の赤線で引いてある数字の一番左はそのものズバリそのメモリの容量を表します。
そのとなり2R×8はメモリチップの数を表します。
この画像で言えば大きい赤丸の部分のチップのことを差し、チップが8つあり2Rが両面にチップが8つあることを表しています。(片面しかチップがない場合は1Rと表記します)
4GBのメモリの場合、全チップ数(16チップ)割ることの、全体の容量4GB(4096MB)=1チップあたり256MBであることが分かります。
そして、一番右のPC3ー8500というのはデータ転送速度を表します。
PC3以外にもPC2やPC4という規格があり、赤丸で囲っている切り欠きの部分の位置がPC○という数字によって変わります。
その横のー8500という数字の部分が大きいほどデータ転送速度が早いことになります。
メモリは相性問題などがあり規格が同じであっても動作しないということもままあるようです。
メモリ増設の際は画像の例で言うと2R×8とPC3ー8500の部分の規格と数字を合わせて、メモリが複数枚差せるPCの場合は同時に同じメモリに変えることが相性問題を避ける一番の方法のようです。
また、今回はノートPCのメモリを例に紹介しましたが、もちろんデスクトップパソコンでもメモリの増設は可能です。
下の画像のようにデスクトップパソコン用のメモリは物理的なメモリ本体サイズも大きく規格の表記も微妙に違っています。
DDR4はノートPCのメモリで言うところのPC4という規格にあたります。
DDR3であればPC3ということになります。
そして、ノートPCのメモリと同じくDDR4ー2666という四桁の数字が大きくなるほどデータ転送速度が早いということになります。
こちらも数字が大きければOKという訳ではなく、マザーボード側がどの数値まで認識できるのかにもよりますのでご注意下さい。
最後に
PCの動作が重いとCPUを疑いがちですが、CPUのグレードアップはハードルが高いですし、マザーボードや組み付けの関係でそもそも交換できない場合も多々あります。
パソコンの動作が重いと感じたらまずはメモリの増設を考えるのが一番手軽で安上がりだと思います。
MacBookなど一部のPCはメモリの増設ができない機種もありますが、多くのノートPCやデスクトップパソコンは自分で増設ができるようになっておりますので、一度試してみてはいかがでしょうか。