二段階認証設定の必要性
二段階認証アプリとは、仮想通貨取引所でセキュリティを高めるために使用するアプリです。取引所とアプリ側の設定(紐付け)することで取引所のログイン時や送金時にそのアプリ側に表示される6桁のパスワードが求められます。このアプリに表示されるパスワードは30秒ごとにランダムの6桁の数字が生成されるので、非常にハッキングされにくいシステムとなっております。
現在、仮想通貨取引所は世界中のハッカーから狙われており一般的なログインIDとパスワードだけでは不正ログインや不正送金による仮想通貨の搾取の危険が非常に高いと言えます。
そこで、国内外のどの仮想通貨取引所でも推奨されているのが、上記の二段階認証設定です。
あくまで、二段階認証はハッキングのリスクを軽減する目的であり、これを設定すれば絶対に安心というわけではありません。より安全な仮想通貨の保管方法としてはソフトウェアウォレットやハードウェアウォレットがありますので、二段階認証設定は最低限のセキュリティ設定だと考えて下さい。
二段階認証アプリ
僕自身、初めて仮想通貨取引所を開設したときは二段階認証という言葉自体が初耳でアプリも何を選んでよいのかわかりませんでした。
そこで、本記事では最も一般的でオススメの二段階認証アプリをご紹介します。
1 アプリ名: Authy
メリット
・複数の端末で使用できる
・複数の取引所を登録・管理しやすい
デメリット
・操作が全て英語
総評
僕は現在このAuthyを使用しています。その理由は何と言っても複数の端末でこのアプリを使用できるのが大変便利で安心だからです。
というのも、スマホでこのアプリを使用していた場合、万が一スマホを落としたりして壊してしまった場合にしばらく取引所にアクセスできない状態になってしまうリスクがあるからです。
しかし、Authyの場合は複数の端末に同じアカウント情報を連動させることができるため、例えばスマホとタブレットの二台にAuthyをインストールして同じアカウントで設定しておけば上記のような片方が壊れた場合にも、もう一台のほうで対応することが可能になります。
唯一のデメリットは全て英語での表記になる点です。設定自体は自分のGoogleアカウントをAuthyに登録して取引所の二段階認証設定でQRを読み込むのみの簡単なものなので、英語に物怖じせずにチャレンジすることをオススメします。
2 アプリ名:Google Authenticator
メリット
・日本語で設定ができる
・Google提供のアプリという安心感
デメリット
・バックアップがとれない
・複数端末で連携(管理)できない
総評
メリットは日本語で設定できるのと、Googleが提供しているアプリという絶対的な安心感です。
デメリットは複数の端末で使用することができない点です。正直僕にはこの点が非常に大きなリスクだと思っているのでこちらのアプリは使用しておりません。
Authyのように複数の端末で同一のアカウントを利用できれば良かったのですが、もしこのアプリをスマホで利用していて、そのスマホを失くしたり壊してしまった場合は非常に困ったことになることが予想されます。
しかし、英語での設定に不安がある方はこのアプリをインストールしたスマホやタブレットを失くしたり壊さないように注意した上でこちらのアプリを使用するのも手だとは思います。
まとめ
二段階認証アプリで一般的な二つのアプリを紹介しました。
それぞれメリット・デメリットがありますので、二段階認証アプリを初めて使う方は使用前に二つのアプリの良し悪しを判断した上で利用を開始することをオススメします。
僕自身は1つ目に紹介したアプリのAuthyがオススメです。英語表記なので設定がやや面倒ですが、それも最初だけで一度設定してしまえば新たな仮想通貨取引所を追加するのはQRコードを読ませるだけの簡単操作になります。
複数の端末で同一アカウントを管理できるメリットを考えればAuthyのほうが安心・安全だと個人的には考えています。
ちなみに僕はAuthyを複数端末で使用するためにiPadを新たに購入しました。スマホ(iPhone)とiPadの二台体制で使用しております。
注:どちらのアプリを使用するにせよアプリの初期設定にはGoogleアカウントが必要になります。GoogleアカウントのIDやパスワードが漏れてしまったり他人に推測されやすいパスワードの設定にしてある場合、せっかくの二段階認証もセキュリティ効果がなくなってしまいます。Googleアカウントは使い回しのパスワード等は避けたほうが良いでしょう。
また、先日僕はGmailアカウントが不正ログインされかけました。ハッカーは多様なアプローチで仮想通貨を狙ってきますので隙をつかれないように注意しましょう。そちらの詳細は記事にしましたので、併せてご覧ください。←記事はこちら
※尚、上記二つのアプリはAndroidとiOSの両方に対応しております。