革靴を題材にした漫画
みなさんはIPPO【イッポ】という漫画はご存知でしょうか?
ビスポーク職人を主人公にした漫画で、様々な想いや背景を持ったお客さんに対してどうしたらお客さんに満足してもらえる革靴を誂えることができるか、など靴を中心にお客さんの人生ドラマを交えながらビスポーク職人の主人公を描いていくという物語です。
私が手に取ったきっかけは革靴を題材にした漫画という非常に稀有な漫画であるということです。
作中に、ハンドソーンウェルテッドやタンナー、ピッチトヒールなど我々革靴好きには馴染みの言葉がゴロゴロ出てくる所なんか革靴好きには堪りません。
絵も非常に柔らかいタッチで繊細な印象を受けました。
靴のシルエットなどおっカッコいいストレートチップの靴だなと思わせてくますし、お客さんの希望を聞いて採寸し、そこからパターンをおこし、仮縫いして…などビスポークの工程もきちんと描かれており、個人的な感想ですが作者の靴への愛も感じられた作品でした。
物語の軸であるビスポークを注文しに来た様々なお客さんの人生ドラマも共感できる部分があったりと、読みやすい作品でした。
週刊少年漫画によくある画面一杯に縦横無尽に駆け回る爽快な物語であったりギャグを入れた漫画では当然なく、一話一話読んだ後に余韻に浸れるようなちょっと大人な漫画でした。
(もちろん蒼天航路とかギャグ漫画日和とかそういった少年漫画も大好きですよ)
たかが靴、されど毎日私たちの足元を支えてくれる靴。
普段からないがしろにすることはない、我々革靴好きだからこそ「うんうんそうだよな」と共感しながらますます靴が好きになる漫画、そんな漫画でした。
気になる方は、要チェックです!
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