MacBookPro Early2015のSSDを換装して1TBにする
私のこのブログはMacBook Pro 13-inch(Early2015)で書いています。
購入したのは2016年の11月頃と記憶していますが、最近とても深刻な問題に直面していました。
それは容量問題(ストレージ)です。
まだ購入して3年ほどなのでCPUの性能としては必要十分で不自由していないのですが、容量が128GBしかなく、最近は画像のように残り15GBを下回っては消しての繰り返しで容量は限界を迎えていました。
ここまで容量が少なくなると起動やシャットダウンに時間がかかったり使用中にエラーが表示されたりと動作が不安定になってきます。
メーカー保証の1年はとっくに過ぎてることと、元々アップルケア(延長保証)は入っていなかったため
私はMacBookProのSSD換装を行うことにしました。
(この作業を行うと保証期間であってもアップル社の保証を受けられなくなります。故障してもメーカー修理ができなくなりますので自己責任で行いましょう)
必要な物
ここでは私が実際にMacBookPro 13-inch(Early2015)モデルの容量(ストレージ)を128GB→1TB(1000GB)に換装した際に購入した商品です。
(きちんと認識して換装後3ヶ月経った現在も問題なく使用できています)
同モデルを使用中でSSD換装を考えている方は参考にして下さい。
・NVMe M.2 SSD(換装するMacBook Proの年式によって違いますので注意しましょう)
MacBookPro13-inch(Early2015)の場合、Crucial社のP1(1TB)を使用しました。
※換装するMacBookProの年式により動作しない場合もあります。
・変換アダプター
※MacBookProの年式、SSDとの組み合わせにより動作しない場合もあります。
・星型ドライバー(5溝1.2、6溝T5)
・バックアップ用外付けHDD
タイムマシンで復元させるのに必要(すでに持っている、バックアップをとっている方は不要)
・OSインストール用USBメモリ(32GB以上)
容量(ストレージ)を128GBから1TB(1000GB)に上げるのに合計で掛かった金額は
1万8千円ほどでした。
※私の場合、元々外付けHDDを持っていたため合計額に外付けHDDは含めていません。
M.2 SSDもこの1年で驚くほど価格が下がっているので、私のように最低容量のマックを購入して困っている方はやってみる価値があると思います。
MacBook Proの年式によって換装可能なM.2 SSDの種類が変わってくるなどシビアなようでしたので、ドキドキしましたがうまくいったのでだいぶコスパは良かったと思います。
これであと5年はこのマックでいけるかも!なんて本気で思ってます。
SSD換装の手順
換装手順についてですが、ハードの部分(M.2 SSDの物理的な交換)は比較的簡単です。
ソフト面がやや面倒臭いのとその人の環境(例えばタイムカプセルやタイムマシンの使用の有無など)によって作業内容が変わる場合もあります。
また私の紹介する手順はあくまで一つの例くらいに思って頂ければと思います。
① High Sierra以降のmacOSをUSBメモリへ仕込んでおく
社外品のM.2 SSDを認識させるにはHigh Sierra以降のmacOSが必要です。
まずはUSBメモリにHigh Sierra以降のOSインストーラーをブートディスクとして書き込んでおきます。
macOSはマック上のApp Storeから最新のOSを無料でダウンロードすることができます。
② 外付けHDDにデータをバックアップ
タイムマシンなどを利用して外付けHDDにデータのバックアップをしておきましょう。
OSインストール時の復元に必要です。
③ シャットダウンしてMacBook Pro本体背面のネジを外す
MacBook Proのネジは全て特殊なネジになっておりますので必ず外す際は適合したドライバーを使用しましょう。背面のネジは星型5溝1.2のドライバーを使用しました。
尚、非常に分かりづらいのですが、背面escキーのある方のセンター2個のネジだけ他よりも短いネジになっておりますので、戻すときに間違えないように区別しておきまし ょう。
④ バッテリー端子を外す
作業前に忘れずにバッテリー端子を外しましょう。
両サイドの僅かな突起に爪を立てて上に引っ張るのが外すコツです。
PCの基盤(マザーボード)は静電気に弱くショートする場合もありますので注意しましょう。
私は自作PC(デスクトップ)を作っているときに電源が入ったまま配線したためにショートさせかけました。(CMOSクリアで事なきを得ました)
ショートさせたら一発アウトなので気を付けましょう!
⑤ M.2 SSDのネジを外して取り出す
M.2 SSDの取り付けてあるネジは星型6溝T5ドライバーで外します。
コツはネジを外した後、上に軽く持ち上げて右に軽く引っこ抜くイメージです。
⑥ 換装するM.2 SSDの端子にアダプタを接続して取り付ける
MacBook Pro純正M.2SSDはサムスン製の特別仕様なため、アダプタで端子の切り欠きとM.2 SSD本体の長さを揃える必要があります。
接触不良のないようにしっかり取り付けしましょう。
M.2 SSDのネジを閉めたらバッテリー端子を元に戻して(押し込んで)裏蓋のネジを閉めます。この時、真ん中のネジ二本の長さが短いことに気を付けましょう。
間違えると手で触れた時に真ん中二本だけネジがわずかに飛び出ている状態になります。
⑦ optionキーを押しながら電源を投入する
予め用意したmacOS(High Sierra以降)の起動USBを挿した状態でoptionキーを押しながら電源を入れます。
Install macOS 〜(High Sierra以降)を選択して起動します。
⑧ ディスクユーティリティを立ち上げる
USBメモリからmacOSの起動をするとOS Xユーティリティが表示されます。
OS Xユーティリティが立ち上がったらディスクユーティリティを選択します。
画像のように今回差し替えた1TBのM.2SSDが表示されますので、Macのストレージとして使用できるように消去ボタンを押してフォーマットします。
フォーマットの方式はGUIDパーティションマップ、フォーマットはAPFSを選択します。
⑨ 新しいM.2 SSDにOSインストールをする
新しいM.2 SSDのフォーマットが完了したらディスクユーティリティ画面を閉じます。
予め外付けHDDにバックアップをとっていた場合はUSB接続してTime Machineバックアップから復元を選択します。
バックアップがない場合はOS Xを再インストールを選択して、USBメモリ内のmacOSをインストールします。
先ほどフォーマットしたM.2 SSDを選択して復元を選択します。
復元する際にインストールディスク(M.2 SSD)内のデータが全て消去される旨の警告が出ますのでディスクを消去をクリックします。
無事成功すると画像のように表示され、再起動します。
⑩ 動作確認
再起動が完了するといつも通りマックが立ち上がりますので容量(ストレージ)を確認しましょう。
画像のように見事ストレージが128GB→1TB(1000GB)に増えた事が確認できます。
換装前の残り容量15GBから残り容量905GBにまで余裕ができたため、容量を気にする事なく画像や音楽を貯めておける上、マックの動作もエラー等出る事なく安定して使用することができるようになりました。
その他
Crucial社(クルーシャル)のM.2 SSD(CT1000P1SSD)の使用感ですが、MacBookPro純正のSSDに比べて発熱はあります。
膝の上に置いて画像編集など負荷のかかる作業をするとしっかり熱を感じるほどです。
そこでM.2 SSDに使うヒートシンクの薄いタイプの物を貼って見たのですが、MacBookの天板(裏蓋)のスペースがほぼないため取り付け不可でした。
仕方がないので素のまま使用しておりますが、3ヶ月経った今のところは本体が温かいくらいで特に問題はありません。
熱はSSDの寿命を縮めるので、少し心配ですが定期的にタイムマシンでバックアップを取っているのと、ストレージ(容量)の心配をしなくて済むのは大きいのでやって良かったと思います。
まとめ
今回、私はUSBメモリ(macOS Catalina)からディスクユーティリティを立ち上げ、外付けHDDを使用してタイムマシン(バックアップ)から復元しました。
新しいM.2 SSDをなかなか認識しなかったりトラブルは多少ありましたが、電源を消す→もう一回ディスクユーティリティを立ち上げるを何度か繰り返したら認識しました。
ご自身でMacBookProのSSD換装を試される際は使用しているMacBookの年式をよくご確認下さい。(年式により使用できるSSDが違います)
また、この作業をするとメーカー保証が受けられなくなりますので自己責任で行って下さい。
ご参考までに今回、MacBook Pro Early2015のM.2 SSD換装に使用した機材のリンクを貼っておきます。