レザーソールの手入れ方法
普段私が行っているレザーソールの手入れについて紹介したいと思います。
手入れの頻度としては2〜3ヶ月に一回くらいで、ソールが毛羽立って乾燥しているようだったらこれよりも頻度を増やしても良いと思います。
レザーソールの手入れの狙いはレザーソールの耐久性を上げることに尽きます。
レザーソールの手入れ=レザーソールへ油分を補充すること、と言ってもよく油分を補充することで『ヒビ割れの防止』や『撥水性の向上並びにカビの防止』、『レザーソールをしなやかにし返りを良くする』効果が見込めます。
では、早速レザーソールの手入れの手順を紹介したいと思います。
レザーソールの手入れに必要な物
・固く絞った雑巾 ・レザーソールリキッド ・レザースティック(無ければ印鑑などで代用可)
1、ソールを綺麗にする
画像のように履いた後のレザーソールは土埃や石などによって汚れや凹凸がたくさんあるので、いらない雑巾の切れ端を濡らして固く絞った雑巾でゴシゴシと拭き取りましょう。
2、レザーソールリキッドをソール全面に塗る
レザーソール専用の保護剤をレザーソール全面に塗っていきましょう。
ヒールや画像のソールの黒い部分の普段地面に触れない箇所にも私は塗っています。
普段地面に接していなくても乾燥はするので他の箇所に比べて少なめにではありますが塗っています。
3、レザースティクで革の繊維を寝かせる
コードバンの銀浮きに対処するために使用するレザースティックというのがあります。
これは水牛の角で出来た棒状の物で銀面の繊維を寝かせる効果があるのですが、中々高価な物の割には使用頻度が少ないため購入に躊躇してしまいます。
これをレザーソールの手入れにも使用するのですが、私は手持ちにないため印鑑で代用しています。
例えば水牛の角で出来た印鑑をお持ちの方は折れる心配はありますが、そのリスクを覚悟で代用することができるでしょう。
レザースティック(または印鑑の彫っていない面)の使い方としてはレザーソールの削れている部分に押し付けるようにして何度も全体をなぞっていきます。
これにより銀面の繊維が寝て毛羽立ちが収まりソールを削れにくくする効果が狙えます。
ヒールも忘れずに行いましょう。
画像は銀面全体の繊維を寝かせた後のソール
4、30分以上ソールを寝かせる
画像のような状態で30分以上、ソール全体が外気に触れるようにして放置しましょう。
これはレザーソールリキッドを塗ったばかりの状態で地面にソールをつけると汚れを吸着し易くなってしまうのと、レザーソールリキッドに含まれる油分を早くソールに馴染ませる狙いがあります。
以上がレザーソールの手入れになります。
まとめ
最後にレザーソールの手入れによる期待できるメリットをまとめます。
1、オイルの補充ができる
オイルを補充することにより様々なメリットがあります。
水捌けがよくなりインソールまで水が染み込みにくくなりますし、同時にカビを防ぐことにもなります。
もちろんレザーソールのヒビ割れ防止は言うまでもありません。
2、履き心地が良くなる
これもオイル補充による効果と言って良いのですが、油分や水分がレザーソールに入ることでソールが柔らかくなり反り返りが良くなります。
反り返りが良くなると足にソールがぴったりとついてくるようになるので、レザーソール特有の心地よい履き心地になります。
また、しっかりと反ることによりソールのトゥが削れにくくなります。
3、耐久性の向上(削れにくくなる)
レザースティックで繊維を寝かせることでレザーソールが削れにくくなります。
乾燥などで銀面が毛羽立っていると通常よりも多く路面との摩擦を受け削れてしまいます。
その毛羽立った繊維を寝かせることで摩擦による削れを軽減する効果があります。
いかがでしょうか?
せっかくのレザーソールですから良い状態を保って少しでも長く気持ち良く使いたいですよね。
初めてのレザーソールで中々足に馴染まないな、という方やレザーソールを長く使いたい方は面倒臭がらずソールへのケアもされることをオススメします。