【革靴】JOE WORKSの靴を購入した話【ジョーワークス】

パターンオーダーの革靴工房”JOE WORKS”

日本の革産業のメッカ浅草にほど近い東京は台東区清川にある革靴工房”JOE WORKS(ジョーワークス)さんで革靴をオーダーしました。

JOE WORKSさんは工房の二階にある部屋で職人さんと1対1で対話しながら靴のオーダー内容を決めるスタイルが基本のようで、事前に電話で予約をして伺いました。

一般的な店頭に並ぶ革靴メーカーと違い、JOE WORKSさんはお客さん一人一人がどんな革靴を求めているのか見本の靴を見ながらデザインはもちろん革の素材、フィッテングの調整まで職人さんがヒアリングしてオーダーすることができます。

いわゆるパターンオーダーの注文です!

1階が革靴を作っている工房で、そこを通り抜けて2階に案内されると部屋中にサンプルの革靴が置いてあるフィッティング(商談)スペースになっており、お茶を出して頂いて職人さんと1対1で正にじっくりと自分の理想の革靴とフィッティングを対話しながら煮詰めていくことができました。

私はやや外反母趾ぎみの足だったのでその点も相談しながら、実際に紙の上に立って足型をとり、足囲を測って必要な所はラストに積み革をしてもらうことで調整をして頂きました。

1階では実際に革靴を作っておりその真上で職人さんと話しながら革靴のオーダー内容を決めれるので、この安心感は既製靴メーカーにはない所かなと思います。



選べるパターン

パターンオーダーのバリエーションとしては、ラストはJOE-0とJOE-6の2種類から選べます。

また、革の素材はその時々に職人さんが一番良いと判断した素材がラインナップされており、私が伺った時はワインハイマーやホーウィンレザー、などの取り扱いがあり(種類はもっとありましたがタンナー名は忘れてしまいました汗)以前はミュージアムカーフもあったそうですが私が伺った時点では入荷がない状況とのことでした。

革靴のデザインはストレートチップ、フルブローグからセミブローグ、Uチップなどから選ぶことができ、ブローグの穴飾りの大きさまで複数種用意されていました。

靴のインソールのかかと部分の革の色も複数種類が用意されており、レザーソールについてはスチールトゥの有無やピッチドヒール仕上げの選択や、半カラス仕上げの有無やレザーソール全体を希望の色に染めたいなどの要望もある程度聞いて貰えるようで、オプションも充実しています。

シューキーパーはヒンジが付いたいわゆるビスポークに使われる靴にぴったりのシューキーパーか、一般的な価格を抑えた二本のパイプが可動式になっているシューキーパーから選べます。

私が購入した可動式タイプのシューキーパーですが、ラストの型をとってイギリスで作ってもらっているとのことでぴったりと靴に合っていて好みによると思いますが、ヒンジのタイプのものでなくても必要十分だと思います。

もちろんせっかくの機会なのでヒンジタイプのシューキーパーを買ってビスポーク気分を味わうのもありですよね。

そして上記オーダー内容が堅まると価格を教えて貰い、支払いはカードまたは現金で完成後の引き渡しのタイミングでのお支払いで結構ですとのことでした。



注文した革靴の完成

オーダーから完成まで待つこと約4ヶ月、お店から連絡があり受け取りに行きました。

まず目を引いたのは靴のシルエットと革の良さでした。

ワインハイマーを使用した革靴は初めてでしたが、光沢がありキメ細かく柔らかすぎることもなく、上質な革を使用している感が伝わってきました。

また、革靴のラストと作りの良さの現れだと思われますが、土踏まずの絞りや細身のシュッとしたシルエットが大変気に入っております。

素人の私が見ても縫製の仕上がりなど、とても丁寧なお仕事をされているのが伝わります。

ヒールの丸みを帯びたデザインと、下に向かって細くなってゆくピッチドヒールの仕上がりも非常に綺麗で、スマートな印象です。

ちなみに化粧箱はシンプルで無駄に凝った線とかデザインを入れないのも個人的に好きです。

感想

ジョーワークスさんの靴は初めてでしたが、靴を一目見てわかる格好良さと作りの良さに大満足でした。

もちろん履き心地も大変良く足裏にソールがぴったりとくっついてくるような感覚で歩いていて気持ち良い革靴です。

革靴が趣味の人にオススメなのはもちろんですが、そうでない人も一張羅の勝負靴として、または市販の既成靴では靴ずれして合わない人などにも良いんじゃないかなと思います。

価格は公式サイトで明記されていないので明言は避けますが、オーダー内容によっては一桁万円から購入することができます。

私は今回オーダーしたジョーワークスさんの革靴を擦り切れて使用できなくなるまで大切に長く、たくさん履いていこうと思っています。

効率重視の大量生産に走らないからこそできる少数精鋭で日本の職人さんらしい、丁寧な仕事で作られた革靴。

そんな職人魂を感じるジョーワークスさんの革靴でした。




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