浅草の職人さんが作ったエンジニアブーツ

日本製のブーツ

見出しの画像のエンジニアブーツは代官山のショップ『EGO TRIPPING-エゴトリッピング-』さんで購入したブーツになります。

購入したのは2011年夏頃で受注生産品ということで2ヶ月ほど待った記憶があります。

エゴトリッピングさん企画のオリジナルブーツということで、受注してから浅草の職人さんが日本人の足に合うラストでエンジニアブーツを仕立ててくれるということで非常にワクワクして待っていた思い入れのある一品です。

ちなみに浅草と言えば英国靴で言うノーザンプトンのような場所で、日本の革製品のメッカと言うべき昔から革製品にゆかりのある地として有名です。

それまでの私はアメリカのワークブーツで有名なレッドウィングのブーツしか所有しておりませんでした。

アメリカらしいワイルドな作りで、無骨な印象のレッドウィングも大変気に入っていたのですが、今回のブーツは日本製の日本人向けのラストを使用した物ということで、作りや履き心地の違いなども楽しみにしておりました。

私がこのブーツに出会ったきっかけは、雑誌に載っていて一目惚れしたからでした。

上の画像は最近撮ったものなので、履いて約7年程経った状態の画像なのですが、実は写真のトゥの部分の傷は最初から入っていたものなんです。

もちろん7年履いて自然についた部分もありますし、主にバイクに乗る際に履いているためシフトの跡もついてしまっているので購入当初よりは傷が多くなってはいます。

しかし、購入当初からある程度の”こなれ感”(いわゆるエイジング)されたこのブーツに私は一目惚れしたのでした。

人によってはブーツは真っさらな状態から自分が履いて自然にできた傷や擦れなどで仕上がった状態がそのブーツのとして良いのであって、購入当初からわざとエイジング処理した物は邪道だと考える方もいるかと思います。

私自身も雑誌に載っていたEGO TRIPPINGさんのエンジニアブーツを見るまでは思っていました。

しかし、写真を見た瞬間にその考えは吹き飛ぶほどそのエンジニアブーツは見事な仕上がりで格好良かったのです。



日本クオリティのブーツ

そして、ショップから完成の連絡が入り、受け取り履いて感じたのはやはり惚れ込んだとおり見た目、履き心地、共に最高でした。

まず、第一に格好良いです。

上にも書いたように最初からあえて入れてある小傷の仕上げは、わざとらしくなく自然でセンスのある仕上がりで大満足の物でした。

また、バックルの部分にはEGO TRIPPINGさんのオリジナルの物がついており、これもエイジング処理がされ良いアクセントになっており気に入っている点です。

二つ目に履き心地が大変良かった事です

日本人は幅広甲高と言われていて、私も例に漏れず幅広なので、レッドウィングの並行輸入品を履くとDワイズなため、小指が窮屈で次第にブーツ自身の革が横に伸びてシルエットが不恰好になってしまうという悩みがありました。

しかし、このエンジニアブーツは横幅も十分あり、もちろん甲も低くなくぴったりでした。

それでいてシルエットもエンジニアブーツの王道をいったスタイルで特別アメリカのエンジニアブーツより見劣りする部分はなく無骨な雰囲気を醸し出しています。

三つ目に日本製を感じさせる丁寧な作りです。

コバのステッチに注目(上の画像が今回のエンジニアブーツ)

 

上の画像はレッドウィングです。

コバのステッチを見比べて貰えばわかると思いますが、ステッチが明らかに日本製のほうが細かくしっかりと縫製されているのがわかると思います。

とても精巧な日本らしさを感じさせる点で、どちらが良いとか言うつもりはありませんし、私は両者それぞれ気に入って今も履いています。

4つ目に革の素材です。

こちらの画像の部分が一番シワが入らなくて革の状態が判りやすい部分なのですが、革のキメが非常に細かく良いモノを使っているのが伝わります。

7年経ちますが、1年に一回のオイルを入れるくらいのメンテで上の画像のような状態を保つ事ができています。

まとめ

購入価格は8万円と、レッドウィングのエンジニアブーツが4万円ほどで購入できるのを考えると少し高価な物に思えます。

しかし、上に四点挙げたように価格以上の価値がこのエンジニアブーツにはあります。

日本人の足に合ったブーツというのも日本製のブーツだからこそであり、その確かな品質は価格以上といって間違いありません。

そして本場アメリカ製にも負けない格好良さもEGO TRIPPINGのエンジニアブーツにはあり、私は大変気に入っております。

革のブーツの魅力は何と言っても適度な手入れをすれば長く使う事ができる点です。

現在、7年ほど履いている私のエンジニアブーツですが、今後もソール張り替えなどもしながらアッパーの革がダメになるまで長く長く履いてブーツライフを楽しんでいきたいと思います。



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