データ復元ソフトEaseUS
データ復元ソフトとEaseUS社
USBやHDD(外付けや本体内蔵含む)のデータを誤って消してしまった!または消した時は必要なかったが消した後になって必要なことがわかった!そんな時あなたはどうしますか?
後悔先に立たずという諺もあるように諦めますか?
確かに世の中の多くの事柄は後になって後悔しても戻ることはできませんので、起こったことはしょうがないと諦めて先に進むのが良いでしょう。
しかし、誤って消してしまったパソコンのデータに限っては、諦める前にデータ復元ソフトを利用して消したデータの復旧を試みることができることはご存じでしょうか?
今回私がご紹介するデータ復元ソフトはEaseUS(イーザス)社が提供するEaseUS Data Recovery
EaseUS社について簡単にご紹介すると
EaseUS(イーザス)は、世界中の人々に、より効率的で、安心なデータ管理技術をお届けすることを使命とし、2004年の創設以来、セキュリティ面と使いやすさに特化した、データリカバリ、データバックアップ、パーティション管理、システム最適化等のソフトウェアを提供しております。
現在、世界180以上の国と地域をわたる数千万の個人様及び法人様(Dell、IBM、Microsoft、McAfee、HP、Fedex、Boeing、ASUSなど)からEaseUS製品をご愛用頂いています。
※EaseUS社HPより一部抜粋
EaseUS社は2004年に創業して以来、世界的に有名なマイクロソフトやIBM、日本では楽天株式会社やNikon、YAMAHAなどとも取引があるようです。
私はこの記事を書くまでEaseUS社を知りませんでしたが、我々個人ユーザーにも馴染みのある会社と取引実績があるというだけでも安心材料になるのではないでしょうか。
さて肝心のデータ復元ソフトのEaseUS Data Recovery Wizardについてご説明したいと思います。
まず、復元できる対象についてですが、パソコン内蔵のハードディスクや外付けのHDD、SDカード、USBメモリやウイルス攻撃によって紛失したファイルの復元などにも対応し、復元できるファイル形式もJPEG,PNG,GIF,MP3,MOV,MPEG,DOCX,XLS,PDF他、画像、動画、ドキュメントなど非常に幅広く対応しております。
対応するOSはWindows10~Windows XPまでと幅広く、Windows SeverOSにも対応しているのでパソコンのOSを選ばずに復元できると考えて良いでしょう。(本ソフトはWindowsOS向けですが、Mac向けの復元ソフトも同社からリリースされています)
そして、ここが一番重要な所ですが、本ソフト含めデータ復元ソフトは100%データの復元を約束するものではありません。
ですので、本ソフトなら2GBまで無料で試すことができますので、一度無料で目的のデータが復元できる見込みがあるか確認をしてから有料版を購入することをお勧めします。
では、実際にEaseUS Data Recovery Wizardを利用したデータの復元方法についてやり方を解説致します。
※尚、本記事は実際に私が使用した上でご紹介しておりますが、EaseUS社より執筆依頼を受けている案件記事になります。
復元ソフト(EaseUS Data Recovery Wizard)の使用方法についてEaseUS社HPからも確認することができますので以下リンクも参考にして下さい。
https://jp.easeus.com/data-recovery-solution/free-data-recovery-soft-recommend.html
データ復元手順
① 復元したいファイルの入ったメディアをパソコンに接続
復元したいデータがUSBメモリやSDカード、外付けハードディスク(HDD)にある場合、事前にパソコンへ繋げておきましょう。
パソコン本体に内蔵されたHDDのデータを復元したい場合はそのまま次のステップ②復元ソフトのインストールへ移って下さい。
今回私は記事で本ソフトを紹介するにあたり、自前のUSBメモリに検証用のデータ(画像や動画)を入れた後削除し、更にそのUSBメモリをフォーマットしております。
検証対象 USBメモリ(8GB) exFAT
復元ターゲット 画像(JPEG) 動画(MOV)
動作環境 OS:Windows10 Pro 64bit
CPU :intel core i7(9700) 3GHz 8コア
メモリ:16GB
※後述しますがWindows7でも検証しました。
② 復元ソフトのインストール
EaseUS社HPの下記リンクより”EaseUS Data Recovery
※マッキントッシュの場合は画像中央下の赤線部、『Mac向けバージョンはこちらから』よりインストールすることができます。
インストールは簡単で下記画像のとおり画面が遷移していきます。
インストール後すぐに復元を始めたい場合は『今すぐ始める』をクリック
尚、インストール後デスクトップには下記画像のようにショートカットアイコンが表示されますので、次回以降の起動はショートカットから起動します。
③ 復元したいメディア(HDD)をスキャン
復元したいデータの入ったUSBやHDDに対してスキャンをかけます。
今回私はUSBメモリにあるデータを復元したいので、画像のFドライブを選択してスキャンをかけます。
スキャン中のステータス画面が左下に表示されますので、完了するまで待ちます。
今回8GBのUSBメモリを対象に行ったのですが、完了まで約30分ほどかかりました。
(検証前には8GBギリギリまでデータを入れていたこともあるUSBメモリです)
対象の容量が大きいほど時間は掛かりますので時間に余裕を持って行いましょう。
④ 復元対象ファイル(フォルダ)を選択していざ復元!
スキャンが完了すると画像のように復元を試みる事が可能なフォルダやファイルが出現しますので、下記フォルダを進んで目的のファイル(またはフォルダ)を探しましょう。
後述しますが、最初の状態では500MBまでしか復元することができません。TwitterやFacebookでシェアすることで2GBまで無料復元することができます。(手順は次の項目でご説明します。)
尚、この時に復元したいファイルやフォルダがなかった場合、残念ながらそのデータは電子の海の藻屑となって消えてしまったと思い諦めましょう。(またはデータ復元専門の業者に依頼する手もあるかもしれません)
先にご説明した無料版で復元できるか確認してから有料版を購入しましょうと言ったのはこのためです。
このスキャンするステップである程度復元が可能かどうか判明するのでこのステップで有料版購入の可否を判断しても良いでしょう。(2GBまでは無料で復元が可能です。)
注意:スキャンで復元対象のファイルやフォルダが検出されても必ずしも完全な状態で復元されることが約束された訳ではありませんのでご注意下さい。復元しても一部または全てのデータが壊れている可能性もございます。
復元したいファイルの拡張子はJPEGとMOVのため下の画像のように選択して目的のファイルを探します。
JPEGフォルダの中に復元したいJPEGファイルがありましたので、選択(レ点)を入れてリカバリーを押します。
復元先は自由に指定することができますので、私はデスクトップを指定して復元(リカバリー)をしました。
画像のように無事にJPEGファイルの復元に成功しました。
ファイル名こそ変わってしまったものの、画像自体は完全に正常な状態で復元しておりました。
さて次に検証用に用意した動画(MOV)ファイルの復元も試みてみました。
結果はこちら↓
一つ目のMOVファイル500MBの動画ですが画像のように途中まで再生はできましたが、半分を超えたあたりから突如動画が停止してしまい完全な復元とはいきませんでした。
そして、二つ目の復元ファイル↓
二つ目の方は1GBのMOV動画ファイルでしたが、結果は再生不可でした。
やはり容量も大きいファイルの上、削除後のフォーマットも行っていたので厳しかったのでしょうか。
そして、100MBのMOVファイルについてはそもそもスキャンの段階で復元候補として出てくることがありませんでした。
最後に、復元する環境(OS)を変えて行ってみました。
画像のように手持ちのWindows7 Pro 64bit環境でも同様の検証をしましたが、Windows10で行った時と同様の動作及び結果となりました。
今は押し入れに眠っているあのパソコンで昔消したあのファイルを復元したい、というニーズもあるでしょうからサポートの終了した昔のOSであるWindows7やVista、XPに対応しているのは有難いですね!
無料版2GBまで利用する方法
画像のようにソフト起動後、右上にFacebookとTwitterが表示されますので、お好みのSNSを選択してシェアしましょう。
すると2GBまで無料で復元することが可能になります。
まとめ
今回、実際に私がEaseUS Data Recovery
良かった点
・インストールから復元まで操作に迷う事無く直感的に利用できた
・復元まで数ステップで簡単
・とても幅広く対応している(OS、USBメモリなどメディアの種類、ファイルの種類など)
悪かった点
・スキャンに少々時間がかかる(対象のドライブの容量に左右されます)
・ファイル名が変わってしまう
上記について個人的な感想になりますが、結論を言うと誤って消してしまった大事なデータがあるなら諦める前に一度EaseUS Data Recovery
大事なことなので重ねて言いますが、データ復元ソフトも必ず復元できる訳ではありませんので、まずは無料版で復元が可能かどうかある程度見極めてご自身で納得してから有料版のインストールをしましょう。
悪かった点として挙げた二つの項目はどちらも復元対象のドライブ(HDDやUSBメモリ)の容量が増えれば増えるほどネックになる部分です。
特にファイル名が変わってしまう点については、対象が多いほどどれが復元したい対象か判別が難しくなってしまう点に注意が必要です。
大事なデータが消えてしまい困っている人の駆け込み寺的なソフトとしてEaseUS Data Recovery
※この記事はEaseUS社より執筆依頼を受けた記事です。紹介するにあたり実際に私が利用してみた率直な感想、復元までの手順を紹介しております。