ブライドルレザーのマウスパッド

ブライドルレザーとは

ブライドルレザー製のマウスパッドを二年ほど愛用しているので、その使用感や経年変化を紹介したいと思います。

まず、そもそもブライドルレザーとはなんぞや?ということですが、イギリス発祥のロウや油脂をたくさん含んで鞣された革のことです。

何でも、イギリスで1,000年以上も昔からある製法であり、その特徴は”雨”に比較的強いことです。

イギリスは雨が多く、日中晴れていても突然霧雨のような雨が降ってくることもあることから、雨のことをシャワーと呼んだりするそうです。

そんな気候風土のイギリスが発祥のレザーですから他のレザーに比べて雨に強いレザーというのも納得ですね。

歴史のある国イギリスの歴史のある伝統製法で鞣される革ですから、その鞣す企業(タンナー)も当然相応の歴史を持ちます。

代表的なところで言うと、創業1906年、セドウィック社が有名でありブライドルレザーのシェアではトップクラスです。

私の知る限りではブライドルレザーは革靴に使用されることはないようですが、カバンや財布、カード入れなど革小物によく使用される素材のようです。



ブライドルレザー製マウスパッドの使用感

革の良いところは経年変化が楽しめることではないでしょうか。

このブライドルレザーは最初こそブルームと言うロウ成分が革に浮き出てきて白っぽくなりがちなのですが、使っている内にブルームが少なくなり代わりに艶が出てきます。

この使用に伴う経年変化が如実に楽しめるところがブライドルレザー最大の長所だと思います。

また個人的にはブライドルレザー特有の匂いも私は好きです。

これは所有してみないと中々わからない部分だと思いますが、ブライドルレザーはロウ以外にも植物性油脂や魚脂を使っているようで、そのせいか魚系が混じった匂いがして私は好きです。笑

そして、私がマウスパッドとして使っていて唯一欠点だと思うのはブルームがマウスに付着することです。

マウスとパッドの接触する部分に白いロウ成分が付いてるのがわかると思います。

購入して二年経つので、マウスパッドの革自体も綺麗な艶が出てブルームが革から浮き出るのも目視ではわからないくらいになったのですが、マウスにはこの様にブルームの付着後が拭いてもすぐに付いてしまいます。

ブルームが出るほどロウ成分や油脂を含ませているからこそ自然に綺麗な艶が出るのですから、これは仕方ない部分だと思っています。

ちなみにこちらのマウスパッドの裏はこのようになっています。

余談ですが、この裏面の白っぽいのは床革と呼ばれているそうです。

通常は革製品を作る工程で革を適切な厚さに漉くのでこの床革を見ることはないのですが、こちらの製品はあえてそのまま残した状態で製品化したそうです。

触ると若干ザラっとしており、光沢感は一切ありませんが、私はこの床革もマウスパッドの個性だと思って地味に気に入っています。

まとめ

ブライドルレザーで作られたマウスパッドは少々珍しい物だと思いますが、ブライドルレザーの特徴はお分かり頂けたかと思います。

マウスパッドなので、雨に濡れる機会はありませんが、例えばコップの水滴が付着したりすることはありますが、水染みが残るようなこともありませんし、そもそも水が水滴のまま革に吸い込まれずに残ります。

車にガラコを使うと雨でも水が玉のようになって弾きますよね?まさにそんな感じで革に大量に含まれたロウや油脂が水を弾いてくれます。

そして、使用していく内に特有の艶が出てくる楽しみがあります。

ブライドルレザーを使った財布やカバン、カード入れなどが大手メーカーからたくさん出ていますので、みなさんも買い替えの際は選択肢の一つとしてブライドルレザーを入れてみるのはいかがでしょうか。

デザインはもちろん大切ですが、使用される革の種類にもこだわるのも中々通な選択ですよね。



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