過保護は厳禁
オイルドブーツの手入れ方法について私が行っていることを紹介します。
手入れをする前に、気をつけて頂きたいのは大事なブーツをマメに手入れをする気持ちはわかりますが、過剰にオイルを入れすぎるのは革を柔らかくしすぎたり、最悪はカビさせる原因にもなってしまうので注意が必要です。
ミンクオイルなどのオイルをブーツに与える際は量に気をつけ、オイルを与える頻度にも気をつけましょう。
みなさんがそのブーツをどのくらい履くかにもよりますが、オイルを与えるのはシーズン中は数ヶ月に1回、オフシーズンの夏などはオイルをつけずにホコリを落とすくらいで十分でしょう。
私の場合は日常使いのブーツを6足持っており、仕事で履けない日も多いので一つのブーツを1、2週間に1回履けるかどうかです。
その程度の履く頻度ならばオイルを与える手入れは半年に一回(シーズン前とシーズン後)くらいで十分です。
以下の3点は是非守ってください。
・一度に多くのオイルを与えすぎない
・手入れの頻度に気をつける
・普段は履いた後のブラッシングのみでOK!
の3点を心掛けた上でこれから紹介する手入れを半年に一度か数ヶ月に一度くらいのペースでやっていただければ、きっとブーツを長く良い状態で履くことができると思います。
手入れ方法
①靴紐を外す
画像のように紐を全てほどき、馬毛ブラシでくまなくブラッシングしましょう。
特に普段はブラッシングできない紐とベロの間やアイレットの下の隙間などのホコリやゴミをしっかりと落とします。
②レザーローションで汚れを落とし革に潤いを与える
サフィールのユニバーサルレザーバームを布に付けて革全体に塗り伸ばしながらこすりましょう。
そうするとブーツの汚れを落としつつ革に水分や栄養を与えることができます。
また、今回はやりませんでしたが、汚れがひどい場合にはステインリムーバーを使うのも良いでしょう。(頻度としては1年に一度くらいでしょうか)
ただ、こちらのステインリムーバーは革の汚れや油分など全てを綺麗にリフレッシュしてくれるので使用後は革がカラカラに乾いたような感じになってしまいます。
私の気にしすぎかもしれませんが、少し革にストレスを与えてしまう印象があるので、毎回使うよりも手入れの2回に1回くらいの頻度にしています。
③ミンクオイルを添付
私が普段使っているのはジュエル社のミンクオイルです。
特にこだわりという訳ではなくその前はKiwiのミンクオイルを使用していました。
両社とも匂いは違いましたが、効果の差は特に感じませんでしたので有名どころのミンクオイルならば何を使っても問題はないでしょう。
それよりもミンクオイルは使い方に注意しましょう。
冒頭でも書いた通り塗りすぎは厳禁です。
革がベタついたり柔らかくなりすぎたり、最悪カビますので『過ぎたるは猶及ばざるがごとし』というようにいくら手入れでもやり過ぎは禁物です。
やり方としては手にミンクオイルを直接とり薄く塗り広げましょう。
これは実際にやって身につけて頂きたい感覚なのですが、塗ったあとベタベタしたりテカテカしない程度が理想の量です。
ミンクオイルを塗る理由は革を乾燥から守るのが目的ですのでその点を忘れない事が大切です。
④一日寝かせて余分なオイルを拭き取る
ミンクオイルを塗ったら一晩寝かせましょう。
そして、翌日革に残った余分な油分(ミンクオイル)を布で乾拭きして拭き取ってあげれば手入れは完了です。
手入れのビフォー・アフター
⇧Befor
⇧After
革全体の乾いたような質感から手入れ後はオイリーな表情に革が変わったのがわかると思います。
革の油分が不足すると小傷もつき易く且つ目立ちやすくなってしまいます。
画像は手入れ前で真ん中の大きめの擦り傷が乾いて目立ってしまっています。(Befor)⇧
オイルを入れた手入れをすることで多少シミっぽい跡は残りましたが目立ちにくくなりました。(After)⇧
正直な話、前回オイルを与えたのは1年前でした。
明らかに革が乾いているようだったので今回オイルを入れましたが、本当はもうちょっと早くにするべきだったと反省しています。。
オイルを入れる手入れは半年から数ヶ月に一度で十分ですが、普段は履いたあと必ず馬毛ブラシでブラッシングしてホコリなどの汚れを落とすようにしています。
みなさんもこれを参考に過保護すぎず、かといって放置するのではなく適度な手入れをして一緒にブーツライフを楽しんで参りましょう!
※この記事はオイルドレザーの手入れ方法になります。ドレスシューズの手入れについてはこちらの記事を参考にして下さい。