ビットコインキャッシュとは
ビットコインキャッシュとは2017年8月1日にビットコインからハードフォーク(分岐)した仮想通貨です。
概要
ビットコインキャッシュ(BCH)
発行日 2017年8月1日(BTCから分岐)
発行枚数 2100万枚
認証方法 プルーフオブワーク(POW)
特徴 32MBのブロックサイズ
ビットコインからハードフォークした仮想通貨は多く、特に昨年末(2017年末)はビットコインが暴騰したこともあり怒涛のハードフォークラッシュでした。
有名どころで言えば、ビットコインゴールドがありますが、その他のコインではスーパービットコインやビットコインダイヤモンド、ビットコインゴッドなどほとんどはハードフォーク後の盛り上がりもなくマイナーな仮想通貨となっております。
そんな玉石混合のビットコインのハードフォーク群の中でエース的存在がビットコインキャッシュでしょう。
コインマーケットキャップを見ると2018年10月16日現在のビットコインキャッシュの時価総額は4位につけており、最盛期の昨年度末には1BCH(ビットコインキャッシュ)あたり50万円の値をつけた時もありました。
現在は、1BCHあたり5万円を行ったり来たりしております。
ビットコインとビットコインキャッシュとの違いですが、それはブロックサイズの拡大によるスケーラビリティ問題の解決にあります。
ブロックサイズについてはブロックチェーンについて書いた記事でも詳しく書いていますが、仮想通貨の多くは取引の記録の集まりを一つのブロックに納めています。
そのブロックをチェーンのように繋げていくことで取引記録の連続性と整合生を保っており、この仕組みをブロックチェーンと言います。
しかし、このブロックのサイズがビットコインでは1MBしかなく、昨年末のように仮想通貨市場が過熱した際には取引が爆発的に増えてしまいブロックの生成が追いつかなくなってしまいました。
これが、昨年末の送金詰まりによる送金手数料が高くなってしまった原因です。
この問題をスケーラビリティ問題と呼びます。
このビットコインの弱点を克服する目的で誕生したのが、ビットコインキャッシュで1ブロックあたりの容量を上記の1MBから8MBに拡大しました。
ビットコインに比べビットコインキャッシュは8倍の取引記録を1ブロックに記録できるので、効率が上がり送金詰まりの発生を抑えることになり手数料が高くなることも抑制することができます。
尚、今年の5月にアップグレードが行われ32MBまで拡大されました。
ビットコインキャッシュの今後
1ブロックあたりの容量が32MBまで拡大された現在、ビットコインキャッシュにおいてはスケーラビリティ問題は克服したと言って差し支えないでしょう。
しかし、ビットコインキャッシュがビットコインに取って変わるかというと今の所、時価総額、知名度などから言ってそうではありません。
そんなビットコインキャッシュですが、これからの”可能性”は十分すぎるくらいにあると私は考えています。
例えば、ビットコインキャッシュは日本のコンビニで決済ができるようになると噂されています。
もしこれが現実になれば、日本でビットコインキャッシュの知名度と保有者が増えるのは間違いないでしょう。
保有者が増えれば当然ビットコインキャッシュ の取引高も増えるので時価総額も膨らみ、世界の目もビットコインキャッシュ に向けられます。
その暁にはビットコインの時価総額を上回り1位の座に躍り出ることも決して夢ではないでしょう。
数多ある仮想通貨の中でも将来が期待される最有力候補の一角であることは間違いないので、今後も注目していきたい仮想通貨です。